お気楽主婦の日常

東北の田舎に住む、ごく普通のおばちゃんの日常や思い出話

生まれて初めて救急車で運ばれた

朝、いつものように起きて顔を洗って軽い体操をしたときのこと。

ん?

こんな運動強度の低い動きで動悸がする?

 

それは全力で走った後のような胸の苦しさ。

おかしいな。いつもはそんなことないのに。

 

マグカップにポットからお湯を注ぎ、少し飲んだあと、階段や廊下のモップ掛けをしました。

さっきより少し弱まったものの、胸の違和感は残ったまま。

 

部屋を暖かくして休めばおさまるかも、と、居間のストーブをつけて休憩しましたが、だんだん胸の苦しさが増してきました。

あれ?脈は?

手首のどこを触っても脈をはかることができません

え?私、どうなってるの?

 

ダンナが2階の部屋から下りてきました。

 

「ごめん、なんだかとかとかじくて(動悸がして)動くの容易でねんだ」

「無理さねで、休みながら朝家事せば(すれば)いいよ」

 

ゆっくりもそもそと朝食の支度をしましたが、胸の苦しさはおさまりません。

みんなの食器を並べようとしましたが、もう、限界です。

手がしびれてきて、立っていられなくなりました。

 

「もうダメ。どうしよう」

「病院さ連れて行こうか?」

「立ち上がれない…」

「救急車呼ぶ?」

「お願い…」

 

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まさか自分の身にこんなことは起こらないだろうと思っていましたが、人生初・救急車に乗ることになりました。

最寄りの消防署から車で10分ちょっと。救急車だともう少し速いのかしら?

待っている間に胸の苦しさは強くなり、両手のしびれも強くなってきました。

 

救急隊の方が家にやってきました。

名前、生年月日を聞かれ、今の状態を聞かれ…。

座った状態で救急車に運ばれ、左手の中指を何かで挟まれ(血中酸素を測定するのかな?)、病院に着くまでの間、胸の苦しさは強くなったり弱くなったりしていました。

視界から外れた方向から、受け入れてくれる医療施設を確認する声が。

予想通り、地元で一番大きい総合病院に行くことになりました。

 

搬送されている最中、不織布マスクを手渡されました。

まあ、ご時世的にそうですよね。

病院が近づいてきたときに、「マスクをしてください」と言われ、マスクを着けようとした瞬間、今までにないほどの胸の苦しさを感じました。

 

なんだこれ?

「心臓が早鐘のように打つ」という表現がありますが、早い、早すぎる。

怖い、怖い怖い!!!

死ぬとは思わないけど、気絶するかも…

 

「苦しすぎて、無理です!」と、マスクを着けるのをやめ、脈拍Maxの状態で病院に入りました。

 

なんとか気絶することなく、救急治療室のベッドに移り、血圧測定・脈拍測定・血液検査・心電図検査・点滴…

 

診察してくれた循環器科の先生は、「不整脈、心房細動をおこしていますね」


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血液検査(実はされたというか、血を抜かれた自覚がなかった)の結果、生活習慣病一歩手前なんだそうで、まずは食事に気を付けて習慣的な運動もするように、つまり痩せろとのお達しでした。

 

分かってます。痩せなくてはいけないことは、十分身に染みています。

子どもの食べ残しを食べ、ストレス解消にコンビニスイーツやらチョコを食べ、早朝に起きて夜遅く寝る生活(ひどいときの平均睡眠時間3.5時間)。

これで体を壊さないわけがありません。

ここ1年で、なんとか睡眠時間を5時間前後まで増やしてきましたが、目標の6時間まではまだまだ。

朝のいつもの体操ぐらいでは、運動習慣というには足りないんだとも思います。

 

子どもたちもまだ自立するのは先の話だし、そもそも下の息子は障害があるので一生お世話しないといけない。

じいさんやダンナよりも先にあちらの世界へは行きたくないし、要するに、まだまだ死ねないのです。

死にそうになっている場合じゃない。

なので、ちゃんとお医者さんの言うことをきいて生活を改善し、治療に励もうと思います。

 

ところで、治療室で聞いた私の脈、正常になるまではまるでラテン音楽のビートのようで、「私にはラテンの血が流れているのかもしれない」などと心の中で笑っておりました。

 

そんなわけで、その日のお昼には元気になりました。

これからは元気を持続できるように頑張ります、ゆるゆると。