お気楽主婦の日常

東北の田舎に住む、ごく普通のおばちゃんの日常や思い出話

父とドリカム

前回のブログで、父が亡くなったのをきっかけに実家(地元)に戻ったことを書きましたが、そのときのことを。

 

あれは11月のある日の朝でした。

仕事が休みでゆっくり寝ていたら、母から電話が。

父が検査で入院中だったが、容体が急変したからすぐに帰ってこいというもの。

半年前に心臓の病気が分かり、時々検査のために入院していたことは知っていたのですが、そんなに重大なこととは考えていませんでした。

とりあえず勤め先の店長に事情を説明して、実家に行くことを伝え、千葉のアパートを出て実家に向かったのでした。

 

何泊するか、何を持っていくのかも検討がつかず、最低限の着替えだけ持って行きました。途中、黒いスーツを持って行ったらいいのではという考えが頭をよぎりましたが、「容体が急変した」とは聞いたけれど「死んだ」とは聞いていないので、持って行く必要はないだろうと判断しました。なんだか縁起が悪いし、父が死ぬなんて考えたくなかったからです。

 

新幹線と特急を乗り継ぎ、駅からタクシーに乗って実家に着くと、玄関前にはおろおろした様子の妹と黒い花輪が…。見た途端タクシーの中で悲鳴をあげてしまいました。

 

家に入ると親戚がたくさん集まっていて、ちょうど納棺を始めるところでした。

 

その後は勤務先に電話して初七日の法要が終わるまで仕事を休むことを伝えたり、新聞屋さんに配達停止の手配をしたり、バタバタして泣く暇もありませんでした。

 

眠ろうにもなかなか眠れず、頭の中では当時買ったばかりで何度も聞いていたドリカムのアルバムの曲が次々再生されていました。

 

葬儀やら何やらが終わりアパートに帰ると、静かなのが耐えられず、CDを聞こうとしてドリカムのアルバムを聞き始めました…が、聞いているうちに今までの父とのことが次々思い出されて、最後まで聞くことができませんでした。それからもしばらくの間、ドリカム全般が聞けなくなりました。

 

悲しいことがあったときに、特定の曲を繰り返し聞くのはよくないですね。悲しいことがその曲でフラッシュバックしてしまうことがあるので。

 

何年か経って、ドリカムのアルバムを出して次々聞いてみたら、悲しいことがうすれてきたのか、最後まで楽しんで聞くことができるようになっていました。

 

そのとき一時的に聞けなくなったアルバムが、このThe Swinging Starです。

 当時の朝ドラの主題歌「晴れたらいいね」が、特にダメでした。

 

The Swinging Star

The Swinging Star

 

 今聞くと素直に、いい曲だなぁと思えるんですけどね。

 

※ところで、このはてなブログ、いろんなことができそうなので、これからいろいろと試してみようと思います。

Amazonマークのところから、商品のリンクを貼れるなんて、発見でした。

 

#昔の話 #音楽