お気楽主婦の日常

東北の田舎に住む、ごく普通のおばちゃんの日常や思い出話

今週のじいさん

我が家の舅ことじいさんは、今週大変な目にあいました。

月曜日、午前10時頃老人クラブの集まりで地域の集会場(15畳ほどの広さの建物)に行き、昼間から飲み食いして午後2時頃帰ってきました。それほど酔った様子はありませんでしたが、そこそこの量のお酒を飲んだようでした。

夕方になって、じいさんが心細そうな顔で「困った…しょんべんが出ねぇ

 

実はじいさん、4年ほど前にも同じようなことがありました。何かの集まりでやはりお酒を飲んで、尿閉の状態になり病院に駆け込んだのです。

その時は、導尿してもらってすっきりしてすぐに帰ってきました。

 

地元の病院の診察時間は終わっていましたが、時間外診療の窓口に電話して事情を説明し、処置してもらう手配をし、じいさんを病院に連れて行きました。車の中でも病院の待合室でも「うわー、腹が張って苦しい」「早く出してくれー」と言うじいさんに(お前飲みすぎるからだよ。前にも同じことあっただろうが)と思いながら、「待ってなぁ。もうすぐお医者さんが処置してくれるからなぁ」と声をかけていました。

 

診察室に入り、今の状態を説明すると、「あー、前にも同じことありましたねー。じゃ、さっさと出してすっきりしましょう」と早速導尿処置。

診察室の外で待っていると、車いすに乗ったじいさんが蓄尿バッグをつけて出てきました。看護師さんから簡単な取り扱い方の説明を受けて、翌日に再度診察に来るよう言われて帰りました。

 

家に帰ったじいさん、気分はすっかり重病人。食欲がないからと、夕食を食べず、おにぎりと牛乳を部屋に持ってこさせて寝てしまいました。が、夜中のうちにのどが渇いたのかお腹がすいたのか、紙パックの牛乳1本(つまり一晩で1リットル)をひとりで空けてしまい、トイレと部屋を忙しなく往復していました。

 

翌朝、夫に連れられて病院に行ったじいさんは「このまま様子を見ましょう」と、蓄尿バッグをつけたまま帰宅。牛乳を飲みすぎないように注意して、部屋にこもっていました。

 

部屋にこもって元気のないじいさんを見て、「このままバッグ下げて歩く生活になったら、外出用にバッグカバー作って付けてあげないといけないかしら…?」などと考えたり。

 

金曜日、ようやく次の診察の日がきました。バッグをはずして自力で排泄できれば、晴れて自由の身です。午前中いっぱいかけて診察を終え、身軽になって帰ってきました。

 

じいさん、これからは自由に動くことができると張り切って、何故かフードプロセッサーで長いもをすりおろしご飯にかけて、満足そうに食べていました。

 

じいさん、そんなにとろろご飯が食べたかったのかい?

 

#高齢者 #尿閉