お気楽主婦の日常

東北の田舎に住む、ごく普通のおばちゃんの日常や思い出話

我が家にお巡りさんがやってきた

つい最近、ローカルニュースで「高齢者の交通事故を防ぐために、警察の交通課から職員が高齢者宅を回って免許の返納の意思を聞いている」というのをやっていました。

うちのじいさんも、来年の誕生日で90歳。

今現在、現役バリバリで運転してはいるものの、少々心配な面もあります。

ウチにもそのうち来るんだろうな…と思っていたら、ピンポーン!と、交通課のお巡りさんが訪ねてきました。

 

まず私が応対すると、じいさんに話があるといいます。

…まさか、じいさんどっかで事故起こした?

ちょうどじいさんが部屋から出てきたので、そのまま玄関で、私も立ち会ってお巡りさんの話を聞くことになりました。

 

まず、年齢の確認。

そして、過去の事故の確認。

じいさん、私には知らせていなくてもダンナから聞いてるから隠してもダメよ。

 

近所の家に届け物に行った際に少し車をぶつけたのも事故扱いになっているのを自覚してなかったのもありましたが、正確な日時は覚えていなくても、あったことは覚えていたので認知に問題はなさそうだと判断されたみたいです。

 

そして、これから免許をどうするか。返納するのかしないのか。

 

じいさんは、「来年の春に免許の更新ができたら、もう3年は運転したい」と答えました。

え?今年の春には「今度の免許更新の時に返納する」って言ってなかった?

 

とはいえ、近くにバス停があるわけでもなく、車がないとすべてに不便な地域に住んでいるので、免許返納した先のことを考えるとじいさんは心細く感じるのかもしれません。

 

田舎で高齢者が何歳になっても運転を続けるのは、こういうところに理由があるのです。

 

15年以上前は我が家の近くにバス停を持つ路線があったのですが、利用者が少なく採算が取れないので廃止になったということもあり、田舎の公共交通網の薄さと高齢者の運転者の多さは関係が深いのではと思います。

 

じいさんはヨメである私に車でのいろんな所への送迎を頼みづらいらしく、それも「免許更新したい」の原因なのでしょう。

 

 

ダンナに交通課のお巡りさんが訪ねてきたことを報告すると、何故か不機嫌になりました。

ダンナにしてみれば、自分の父親が老いている現実を受け止めるのは辛いのでしょう。

じいさんが私に送迎を頼みたがらない(私はなんぼでも頼んでくれ状態なんですが)のを知っているので、「じいさんが免許返納したら、オレ仕事辞めてじいさんの専属運転手になろうかな」などと言い出しました。

本心ではないのでしょうけど、あまりいい気分ではないです。

 

じいさんが免許を返納して、今までのようには自由に買い物や温泉に行けなくなると、心配になるのは気力が落ちて認知症や病気になることです。

それは避けたい。

でも、じいさんが高齢で車を運転するリスクを考えると…。

 

悩みは尽きません。