お気楽主婦の日常

東北の田舎に住む、ごく普通のおばちゃんの日常や思い出話

じいさんと日帰り温泉

うちのじいさん(舅)は90歳。

先日ついに運転免許を返納しました。

じいさんの車も処分し、今は息子であるダンナか嫁である私がじいさんの足となり車を運転しています。

 

この前の月曜日、前日に畑仕事を頑張ったせいか体中あちこち痛くなったじいさんを心配し、私が「近場の温泉施設に連れて行こうか?」と声をかけました。

二つ返事で「行きたい!」と答えたじいさん、いそいそと準備を始めました。

 

じいさんが日帰り温泉を利用するときに使う温泉セットを自分で用意し、最近お気に入りだという〇〇温泉に向かって出発!

20分弱で着いたその施設、なぜか駐車場がガラガラです。

「あれ~?」

よく見ると、入り口近くに大きく「毎月第1月曜定休」と書いているではありませんか。

 

がっかりしたじいさんに「どうする?別の温泉に行く?」と聞くと「今日は諦めて帰る」との返事。

しょうがないのでその日はまっすぐ家に帰りました。

 

翌日、「今日こそは!」と温泉に向かいましたが、またしても駐車場がガラガラ。

そして、なんとなく停めた隣の枠の車の主が、今まさに車に乗り込もうとしていました。

その車はご婦人2人連れで、何か言いたげでしたが、何も言わずに帰っていきました。

そしてじいさんはウキウキと足取り軽く温泉の入り口に向かい…立ち止まって何かを見ていました。

様子がおかしいので何が起きたのか聞きに行くと、入り口前に立てられた看板を見て呆然としているのでした。

看板には「6月6日と7日はお休みします」の文字。

 

えー?マジか?

 

しょうがないのでじいさんを車に乗せ、「どこか別のところに行くか、家に帰るか」を尋ねたら「家に帰る」

 

 

翌日。

今日こそは!と張り切って、じいさんに「今日〇〇温泉に行く?今日はやってると思うよ」と尋ねたら、「行かない。今日はやめておく」との返事。

二日連続で温泉にふられたのがよっぽど堪えたんでしょうか。

 

夕食のときに、じいさんが肘に湿布を貼っていました。

はがれやすくて困っていたので、以前私がテニス肘になったときに使ったひじ用のネット包帯を出して対応してもらいました。

今日になって、じいさんが「買い物のついででいいから膝用のネット包帯を買ってきてくれ」と言いました。

おや、じいさん。肘だけでなく膝も痛いの?

温泉に行きたがらなくなったのは、これのせい?

 

ダンナと相談して、週末じいさんを温泉施設に連れていくことになりました。

じいさん、今度こそは温泉を楽しんでくれるかしら?